Adoption Track
PoCから自走まで
C³ Adoptionは、C³技術を特定組織の業務へ適用し、最終的にその組織自身が日常運転できる状態まで移管するための正式ルートです。
ゴールはC³への恒常的な運用依存ではありません。対象組織が、許諾された実装を自ら運転・更新・試験・復旧できる状態を目指します。
正式な導入ルート
Discovery
Discovery / NDA / Scoping対象業務・外部作用・人間承認点・既存ルールを整理する。
成果物: Scope / Boundary / Initial Rule Map
Shadow PoC
PoC Agreement / SOW本番を止めず、既存または合成データでPASS / HOLD / ESCALATEを比較する。
成果物: PoC Report / Rule Pack / Verification Evidence
Controlled Pilot
Pilot SOW限定業務で、安全に実運用する
限定した業務・利用者・経路で、実運用に近い条件を検証する。
成果物: Pilot Runtime / Operational Metrics / Incident Rules
Stage 1までに接続したAI・業務システムを、対象業務・対象ユーザー・対象権限を限定して実運用します。本番全体へ広げる前に、実際の業務環境で次を検証します。
- PASS / HOLD / ESCALATE が期待どおり機能するか
- 人へ戻す経路が成立するか
- 既存業務を止めすぎないか
- 障害時に縮退・停止できるか
- 判定理由を後から確認できるか
この段階では、全社展開しません。対象範囲を限定したまま、本番導入へ進めるかを判断できる証拠を揃えます。
Exit Criteria
- ✓対象業務で安定運用できる
- ✓HOLD / ESCALATE時の人間経路が成立する
- ✓rollback / fallbackが確認できる
- ✓重大な未定義ルールが整理されている
- ✓本番統合へ進む判断材料が揃っている
Production Integration
Implementation SOWproduction-side承認された範囲だけを、本番へ接続する
承認された範囲だけを本番システムへ接続する。
成果物: Runtime / Adapters / Deployment / Rollback / Audit Path
Controlled Pilotで確認できた範囲だけを、本番システムへ接続します。未検証の業務・権限・外部作用は、この段階では接続しません。
- 接続対象がPilotで確認済みの範囲に収まっているか
- 既存の承認フロー・権限体系へ接続できているか
- 本番環境でrollback / fallbackを実行できるか
- 停止・縮退・障害の通知が運用担当へ届くか
- 判定理由・rule version・evidence referenceを追跡できるか
本番接続は、AIによる損害不発生・法令遵守・監査合格を保証するものではありません。範囲外業務への自動拡大も行いません。拡大する場合は、あらためて範囲を定義して判断します。
Exit Criteria
- ✓承認された範囲で本番稼働している
- ✓rollback・障害時fallback・incident記録を実行できる
- ✓Policy / Rule Packの更新手順が定義されている
- ✓運用者・Policy Owner・Technical Operatorが定義されている
- ✓監査・社内説明の場で判定理由を提示できる
Capability Transfer
Capability Transfer Agreementproduction-side運用能力を、対象組織へ移管する
対象組織がC³の常時人的支援なしに運用できるよう、技術・手順・教育を移管する。
成果物: Source / Runbook / Tests / Training / Admin Procedures
C³が運用を抱え続けないために、技術・手順・教育を対象組織へ移管します。移管の完了は、資料を渡したことではなく、自社担当者が実際に操作できることで確認します。
- 自社担当者がGate / runtimeを起動・停止・監視できるか
- Policy / Rule Packを承認済み手順で更新できるか
- staging / replayで変更前に挙動を確認できるか
- Runbookとテストを自社側で実行できるか
- 障害時の一次対応を自社で完了できるか
移管対象は、許諾された対象実装です。C³全技術・Canonical・他用途Coreの所有権移転ではありません。
Exit Criteria
- ✓Source / Runbook / Tests / Training / Admin Proceduresが引き渡されている
- ✓自社担当者だけで日常運転を一巡できる
- ✓更新・試験・復旧の手順が文書化されている
- ✓移管しない領域と、その理由が明示されている
Self-Operation
Self-Operation Acceptanceproduction-side自社だけで運転できる状態を、受入確認する
対象組織だけで日常運転・更新・試験・復旧を完結できる状態を受入確認する。
成果物: Acceptance Record / Optional Support & Conformance Path
Stage 4までで移管した運用能力が、実際に対象組織だけで回るかを確認します。確認項目の全体は Self-Operation Acceptance に一覧しています。
- 日常運転・更新・試験・復旧を自社だけで完結できるか
- 必要なVerification Bundleを生成・確認できるか
- PASS / HOLD / ESCALATEを既存の人間承認フローへ接続し続けられるか
- 運用者・Policy Owner・Technical Operatorの交代手順があるか
自走はC³適合(Conformance)を意味しません。適合は別の要件・証拠・評価経路で扱います。
Exit Criteria
- ✓Acceptance Recordが記録されている
- ✓C³の常時関与なしに運用を継続できる
- ✓追加支援・Conformanceへ接続するかを選べる状態にある
Self-Operation Acceptance
自走完了は「システムを納品した」だけでは判定しません。対象組織が実際に運転能力を持ったことを、受入項目で確認します。具体的な項目・閾値・対象範囲は案件ごとのSOWで固定します。
- Gate / runtimeを自社環境で起動・停止・監視できる
- Policy / Rule Packを承認済み手順で更新できる
- PASS / HOLD / ESCALATEを既存の人間承認フローへ接続できる
- staging / replayで変更前に挙動を確認できる
- rollback・障害時fallback・incident記録を実行できる
- 判定理由・rule version・evidence referenceを追跡できる
- 必要なVerification Bundleを生成・確認できる
- 運用者・Policy Owner・Technical Operator等の責任者が定義されている
4つの非等価ルール
Self-Operation ≠ Technology Transfer
自走とは、許諾された対象実装を自社で運転・更新・試験・復旧できることです。C³全技術・Canonical・他用途Coreの所有権移転ではありません。
PoC ≠ Conformance
PoCやPilotが成功しても、C³適合状態を自動的に意味しません。Conformanceは別の要件・証拠・評価経路で扱います。
Adoption ≠ Sponsorship
PoC・導入は特定組織向けの成果物と責任を伴う商用レーンです。Support Trackとは契約・対価・証跡を分けます。
Source Delivery ≠ IP Assignment
自走に必要なsourceやtestsを提供する場合でも、C³ Background IPの著作権・特許・正本管理権の譲渡とは別に扱います。
技術・知財の基本境界
自走性を確保しながら、C³全体のBackground IPやTrust Authorityを譲渡しないため、権利層を分けます。実際の権利範囲は個別契約・正式ライセンス文書が優先します。
| Layer | 基本所有 | 扱い |
|---|---|---|
| Customer Data / Policy | 導入組織 | 組織固有データ・内部ルール・業務知識 |
| Customer-Specific Deliverables | 契約で定義 | Adapter / Policy Pack / UI設定 / Runbook等 |
| C³ Background IP / Core | C³ | 対象用途に必要な使用・内部改変権をLicenseで定義 |
| C³ Trust Authority | C³ / 独立主体 | Registry / Mark / Trust Root / Conformance authority等 |
導入後のConformance
導入・自走とC³適合は別レーンです。必要な場合は、対象実装・対象範囲を固定したうえで、別途Conformance Trackへ接続します。支援額やPoC契約額は適合判定の入力にはなりません。
PoC・導入を相談する
最初の相談では、本番接続を前提にしません。対象業務、外部作用、既存承認フロー、利用可能な検証データを確認し、Shadow PoCとして成立する最小範囲を切ります。
doc_id: C3-WEB-ADOPTION-0.1
version: 0.2.0
status: draft-public-model
parent: C3-WEB-RELATIONSHIP-MODEL-0.1
last_updated: 2026-08-12