Definition

BYOV(Bring Your Own Verify)

BYOVとは「Bring Your Own Verify(検証手段の持ち込み)」の略です。 公開されたVerification Kitを、受け手が自分のAI・CLI・監査手順を使って 独立して確かめるための考え方です。

これは真実保証ではありません。独立検証のための公開面です。 信じるためではなく、確かめるためのページです。

検証を、発行者まかせにしない。

説明を読むだけで終わらせず、自分の手で検証に進める入口をつくります。 BYOVは、AIに限らず、CLI・人手・独自監査ツールも含む考え方です。

BYOAとの違い

観点BYOABYOV
主役AI検証手段(AI・CLI・人手を含む)
目的作業を進める結果を確かめる
対象生成・要約・判断補助完全性・真正性・一貫性・履歴
手段LLM中心LLM + CLI + 人手 + 独自監査
責任の置き方出力を使う側出力を確かめる側

BYOVはAIを含められますが、AIに限りません。 OpenSSLや独自チェッカーや人手レビューでも成立します。 この広さがBYOVの強みです。

なぜ必要か

画面では立派に見えても、独立して確かめられない状態があります。 説明はあるが、更新履歴や署名やハッシュが追えない。 ベンダーの説明をそのまま受け取るしかない。

だからBYOVが必要です。

発行者の説明だけで閉じない監査入口を、誰でも辿れる形で公開することが出発点です。

どんな監査の幅が広がるのか

BYOVが広げるのは、専門家だけが後ろで見る監査ではありません。 調達、運用、公開説明、研究協力まで、検証の入口そのものを広げます。

自治体

調達・実証・説明責任へ

ベンダー説明をそのまま受け取るのではなく、検証導線の有無で見ることができます。PoC、調達、公開説明の各段階で、「何を主張しているか」だけでなく、どう確かめられるかまで確認できるようになります。

企業

導入判断から委託管理まで

AIやSaaSの説明が立派でも、独立して確かめられなければ、運用リスクは残ります。BYOVがあると、導入前の確認、社内監査、委託先確認を、画面の印象ではなく、検証可能性で見られるようになります。

研究

再現性を公開面へ

論文や説明資料だけではなく、仕様、判定、履歴、キットを使って、別環境で追試しやすい入口を持てます。再現性を「読んで理解するもの」から、持ち込んで確かめるものへ寄せられます。

スポンサー候補

支援判断を説明依存から前進

支援先の説明を、そのまま信じるしかない状態から、公開された証跡と検証導線を見て判断する状態へ進めます。何を支えているのか、どこまで公開され、どこから先は非保証なのか。その境界まで含めて確認できることは、支援判断の質を上げます。

BYOVは、監査を魔法のように自動化する仕組みではありません。 発行者の説明だけで閉じない監査入口を、誰でも辿れる形で公開する考え方です。

使い方

  1. 01

    Verification Kitを開く

    公開されたkit(spec.json / tlog.json / conformance_result.json 等)をダウンロードする。

  2. 02

    自分の検証手段で照合する

    verify_prompt.txt の手順に従い、自分のAIまたはCLIで各ファイルを確認する。

  3. 03

    結果を記録し、必要ならCLIで最終検算する

    AIによる構造確認の後、SHA-256とEdDSA署名はOpenSSLまたはverify_cliで独立計算する。

OpenSSL による SHA-256 計算: openssl dgst -sha256 <ファイル名>

署名検証: openssl pkeyutl -verify(公開鍵取得後)

実際に試す

BYOVは、説明だけでは伝わりません。 実際のVerification Kitを開き、自分の検証手段でどこまで確かめられるかを試せます。

AIによる参考監査と、CLIによる最終検算は役割が異なります。 まずはキットを開き、公開された検証導線をたどってください。

このページが行わないこと

  • 内容の真実保証・品質保証
  • 法的効力・コンプライアンス証明
  • 投資判断・財務的保証
  • 暗号署名の自己証明(CLIによる独立計算が必要)
  • 本番デプロイ適格性の証明

doc_id: C3-DEF-BYOV-0.1

version: 0.1.0

status: active

last_updated: 2026-04-21